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2017年8月24日木曜日

2017年8月21日~23日 ゆったり燕岳(つばくろだけ)2泊3日

最近、北アルプスは例年にない天候不順の影響を受け、曇りがちな登山となりまた。しかし皆様の元気パワーに押されてほとんど雨に降られることなく、素晴らしい登山体験をしていただくことが出来ました。初日は安曇野と言えば思い浮かぶのが有名なわさび農場で、湧水によって育まれるワサビを育成する大王わさび農場の見学をさせて頂きました。その後は10キロに及ぶ細い九十九折れの山道を縫うように燕岳の登山基地である有明温泉へと貸切バスで向かいました。山小屋と言えども立派な旅館で美味し夕食を楽しく頂きました。翌朝は朝食後6:40分に出発して中房温泉の登山口から日本三大急登と言われる合戦尾根を登りました。第一ベンチまで息を切らし長い急坂を登り、更に手ごわい登りを合戦小屋名物の西瓜のご褒美に釣られて一生懸命に登っていただきました。やはりここの西瓜は日本一です。食べると疲れが一気に飛んで行くのがわかりました。合戦小屋前で記念写真を撮った後、燕山荘に向けて再出発しました。早くもリンドウ、トリカブトやアキノキリンソウなど小さな秋の訪れを見つけながら山頂を目指しました。燕山荘には14時に到着しました。ガスが多くて頂上の景観は諦めていましたが、燕山荘の手前で振り返るとそこには優美なアルプスの女王と称される燕岳の秀峰が私たちに神々しく微笑んでいてくれました。燕山荘の部屋に荷物を置いてすぐ支度を整え、引き寄せられるように頂上を目指しました。途中のイルカ岩も見事な自然の造形美でしたがその足元の砂地には7月中旬頃の開花から一ヶ月以上も健気に私たちの訪れを待って可憐な花を見せてくれていました。メガネ岩をすり抜け頂上手前からは谷底から鳴る雷に脅かされながら一目散で頂上を踏み燕山荘に戻りました。1時間弱で往復して、午後3時半頃には燕山荘に滑り込み、各自で夕食までの至福の時をコーヒーを味わったり酒を酌み交わしたり楽しく過ごしました。夕食の時間には燕山荘の名物オーナー赤沼さんの山の勉強会とアルプホルンの演奏を楽しみ暖かな気持ちで童心に帰って床に就きました。翌朝は黒い雲が日の出を覆い隠して全容を見ることは出来ませんでした。それでも遠くの茜色の空間にはっきり富士のシルエットが浮かんで見えた時は本当に感謝の気持ちが込み上げてきました。ご来光の代わりに雲の隙間から太陽の光が差して、天使の梯子・光のパイプオルガンなどと呼ばれる、光と雲が織りなす光景にも出会うことが出来ました。下山は急下りを4時間半下って有明荘の大きな源泉かけ流しの露天風呂に飛び込んで旅の疲れを癒していただき、信州そばの定食を頂いて帰路に就きました。今回はいつも以上に皆様のご協力とチームワークで順調にお一人のお怪我もなく帰路に付けましたことを心より御礼申し上げます。ありがとうございました。





























2017年8月5日土曜日

2017年8月2日~3日 高層湿原の花の楽園 火打山2泊3日

猛暑の関西を抜け出し初日は涼しい妙高山の山麓にて高原地帯の森林浴をお楽しみ頂きました。いもり池からリブランの森をハイキングして池の平ロッジ今井さんに御宿を取りました。温泉と美味しい夕食でのんびりお過ごしいただき、翌朝は早目にバスで出発しました。青空に胸を弾ませながら九十九折れの深い原生林の道を1時間で笹ヶ峰登山口に到着しました。登山口では準備体操をした後、笹ヶ峰登山口のゲートをくぐり長く続く森の中へと歩みを進めました。途中、黒沢川に架かる橋を越えた辺りから急登が現れ、遂に12曲がりと言われる難所を乗り越えました。しかし、その先に岩の壁も出現しましたが無事に踏破し富士見平までたどり着きました。徐々に可憐な火打の花々が顔を出すようになると高谷池湿原も間もなくでした。高谷池ヒュッテに荷物をデポして天狗の庭の湿原を経由して火打山頂上へと向かいました。湿原にはハクサンコザクラ、ウサギギク、ワタスゲなどが群落でそよ風に吹かれている様子は花の別天地にふさわしい光景でした。高谷池ヒュッテで美味しいカレーハヤシを頂き休息を取らせていただきました。最終日も朝から天候に恵まれ北アルプスの景観や火打山をヒュッテから眺め朝食を頂き、下山を開始しました。途中の茶臼山からは妙高山をバックに黒沢池湿原を眼下に眺める絶景を見ることが出来ました。更に高度を下げて湿原を抜ける木道を通った時、ワタスゲが両側から私たちを迎えてくれたかの様でした。最後のハクサンフウロウの群落は忘れることの出来ない天国の様な景色でした。下山後は温泉にて汗を流し、蕎麦の食べ放題を頂いて帰路に就きました。今回もご参加いただいた皆様のご協力とご尽力いただいた全ての関係者様に心より感謝を申し上げ山旅の締めくくりとさせていただきます。